SMプレイを”恥知らずで下品な変態プレイ”そう思っている人がどれくらいいるのでしょう?
まず、SMという言葉を気軽に使う人がいます。
「お前Sだろ」「あいつはMだな」という会話を学生時代に聞いた事はないでしょうか。
S、サディストとは単純に攻撃する側のことを言っているわけではないはずです。
単純に八つ当たりだったり、気を引きたいだけだったり。
他人を攻撃することだったら誰でも出来ます。
実際の殺人事件の犯人というのは「楽しいから殺した」という犯人はまず存在せず、衝動的に殺した、感情がコントロールできなくて殺したというのがほとんどなんです。
”SM”とは基本的に攻撃でしかありませんが信頼感がなければ成立しません。
相手を一方的に痛めつけたり、相手の気持ちを踏みにじる行為は、ただの攻撃でしかなく”虐待”だということを大前提にSMプレイは存在します。
映画などで見る”狂った猟奇殺人犯”などは他人の悲鳴を聞くのが大好きだという事をよく言います。
しかし、逆にいえば無表情の感情がない相手を攻撃するのを”つまらない”というシーンも割とあるんです。
これは「負の側面」での共感だと思っていて、一般的なSMプレイは”相手の喜ぶ痛み”を共感しているのに対して、猟奇殺人犯は”相手の絶望に対して”共感しているわけです。
これは非常に面白い結果で、
SMプレイはお互いの”喜びに共感”対して、猟奇殺人は”絶望に共感”しています。
その時のシチュエーションを最大限に活かして、相手の気持ちを引き出すという面は結果として同じなんです。
相手を無視する一方的な攻撃ではないんですよね。
だから、猟奇殺人は心底怖く、犯人も捕まりにくいわけです。
SMとは理論があって、理屈があって、快楽がある。
単純にいじめっ子というだけでSだと言えるほど軽い言葉ではないんです。
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