僕は決して元気ハツラツな陽キャラじゃないですが、”笑い”はとても大切なコミニケションツールだと思っています。創作にしても、コメディーやファンタジーの他に、ホラーやアダルトにだって笑いは必要だと思うんです。
極端な話、深夜の学校で死人が笑っていたらそれだけでホラーですし、
ラブホテルで普段は大人しそうな美人が妖艶に笑っていたらアダルトは創れます。
バトル漫画でもピンチの時に笑う主人公は燃える展開です。
つまり、”笑い”とは万能ツールなんです。
しかし、笑いとは同時に難しいものであり、人を笑わせるにはセンスが要ります。
普段、僕たちが笑う理由は大きく分けて2つで、
「他人を馬鹿にする」「アクシデントを楽しむ」
他は、すべて愛想笑いだと言っていいかも知れません。
”泣かせる”や”怖がらせる”は意外と簡単です。
泣ける王道ストーリーは大体パターンがありますし、ホラーなんて特殊メイクを頑張れば作り出せます。
ただ、笑いに関してはこちらが「よし、笑わせるぞ!」と気合を入れるほど絶対に外れるものです。
では、笑いを作るために出来ることは何か?
それは”笑えない状況”を作ることだと僕は考えます。
笑えない状況のなかで「あ、ここは笑うところか」と後から気が付かされると人ってニヤリとしてしまう筈なんです。それは、爆笑ではないにしてもエンターテイメントとしては十分に楽しめる物のはずです。
むしろ「笑えない状態から出る笑い」とは、ある意味でホラーやエロスに通じるものがあって、エンターテイメントの基本だと言えなくもないんじゃないでしょうか。
他人を笑わせたい”面白くない人”はどうすれば人を笑わせられるか、そればかりで、
逆説的に、笑わせない状態をあまりイメージ出来てない気がします。
たかが”笑い”1つですが、実はとんでもなく才能を使うジャンルなのではないでしょうか。
野球なら練習すれば上手くなれます。手品ならば覚えれば誰でもできます。
でも、誰かを今すぐに笑わせられる人って凄く少数の筈です。
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